▼ 心不全とむくみ
心不全とは、さまざまな心疾患が原因で心臓の収縮力が弱まり、身体のあちらこちらの臓器や組織に必要充分な血液を送り出すことができなくなった状態のことを言います。
うっ血性心不全という疾患がありますが、これは身体の静脈に血液のうっ血が起こったものです。
心臓は、収縮して血液を拍出し、元に戻るときに上流の心房を通った血液が心室に流れ、それに伴って肺動脈や大動脈から血液が心臓に戻るという仕組みになっています。
ところが、様々な心疾患が原因で心臓の収縮力が弱まって、身体のあちらこちらの臓器や組織に必要充分な血液を送り出すことができなくなる状態になることがあります。
この状態を、心不全と言います。
心不全になると、身体の静脈に血液のうっ血が起こりますが、この状態をうっ血性心不全と言います。
うっ血性心不全になると、全身の臓器や組織への血液の供給が不足して、肺や静脈のうっ血が生じるため、様々な症状が出てきます。
呼吸困難や肺浮腫、全身の浮腫などです。
その中でもよく見られる症状の一つが、全身のむくみなのです。
むくみは、血液中の水分が血管の外に出て溜まった状態のことを言います。
この水分は、重力の影響を受けます。
そのため立っている場合には、まず両足がむくみます。
寝たきりの患者さんだと、腰や背中にむくみが生じることがあります。
これらのむくみは、やがて全身に及ぶようになって、肋膜腔に水分がたまることもあります。
むくみが進むと、体重の増加、疲労感、倦怠感が強くなるそうです。
肺にむくみが生じた状態を、肺水腫と言います。
空気が出入りする呼吸器に水が溜まってしまった状態で、呼吸を著しく妨害してしまいます。
肺水腫は、急に発作として生じることがあります。
非常に危険な状態なので、注意が必要です。
心不全を悪化させる要因の中には、塩分や水分の過剰な摂取が挙げられます。
むくみの症状がある場合には、水分の摂取を控え、摂取の目安は一日500~1000ミリリットルにしましょう。
塩分については、症状に応じて4段階に分かれています。
10グラム以下、7~8グラム以下、5グラム以下、3グラム以下とされています。